派遣契約書の意外な条項〜派遣の皆さん、ちゃんとこれ読んでますか?〜

派遣は言うほど悪くない制度だった

現在の労働環境の悪化を考えようとするとき、働けども豊かになれないワーキングプアの問題や、雇用の不安定さが問題になる非正規という雇用方法の温床は、派遣法によるものだとの指摘が行なわれるシーンが多いように思われます。
実際、いわゆる労働弱者という立場の方々の現状を見たとき、派遣で働く人の割合は多いのかも知れません。
では、そもそも派遣が必要になった背景はどうだったのでしょうか。
労働者を捨て駒のように働かせては切り捨てることを目的として生まれたしくみだったのでしょうか。
いいえ、そうではありません。
落ち着いて考えてみましょう。
派遣とは、専門職でありながら、時節的な理由や中小企業で年間を通して雇用するにはリスクのある零細企業など、短期間の需要を満たすために考えられた制度であった筈です。
特に、専門技術や資格を必要とされる分野においては、労使間の双方が充分に満足を得られていたと思います。
その道筋が狂い始めたのは、一般事務や単純労働への制度の拡大です。
そこには、二つの甘えの体質があったのではないかと思います。
ひとつは、労働者への過度なまでの配慮です。
例えば一般事務という職種です。
企業ごとに少しずつ事情の異なる内務事務を総称した呼び名ですが、この職種には特別の専門能力を必要としません。
確かに熟練という経験値は存在するでしょうが、どこへ行っても通用するものではありません。
しかし、異なる事情への対応能力という面においては重宝されることはあるかも知れません。
これを専門職技能と崇める(認めて欲しい)という甘えがあったと思うのです。
単純労働に対する体力能力についても同じようなことが言えると思います。
もう一つは、派遣会社の安易な業務拡大です。
このような特殊な解釈による専門技術者の派遣を促進したのは、法律が出来たのだから利用しない手はないという利益追求に対する甘えだったのではないでしょうか。
いま問題になっているような労働環境は、派遣という制度そのものが悪いのではなく、働く側と雇う側双方の働くということへの甘えが生んだものではないでしょうか。
このエントリーをはてなブックマークに追加
契約社員の派遣内容

Copyright (C)2014派遣契約書の意外な条項〜派遣の皆さん、ちゃんとこれ読んでますか?〜.All rights reserved.